FC2ブログ
topimage

2018-09

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

QD - 2013.07.07 Sun

クイックドローを自分で作る場合、ロープをクリップする側にカラビナ回転防止用のゴムキャップをはめる。この時にカラビナをゴムの穴に通しながらスリングにかけるのだが、これやったことある人は知っての通り、実はなかなかに通しにくい。ぐっと押し込むとたまにスリングに通らず、ゴムの穴だけ通ってしまう事がある。この状態のクイックドローを使うとカラビナはクイックドローから外れ重大な事故に繋がる。そんなん使う前に気づくやろって誰もが思うことだろう。私もそう思ってきた。でも本当にそうなのか。とにかくやってみることにした。

まず最も使っている人が多いと思われる所謂「パンツ型」の場合。


間違って通した後持ち上げても外れる位ゆるゆるになる。
仮に持ち上げの揺れに耐えてもすぐに外れるので異変に気がつきやすい。
これはゴムキャップの穴から上がゴム幅が浅いため、カラビナがスリングに通ってない場合、スリングとゴムキャップとの接点が非常に浅くなるため外れやすくなるためだ。

で他のタイプのカラビナ回転防止ゴムキャップも試してみる。
a1.jpg
最近はスリングもダイニーマのように細くて強度のあるものが普及してきた。従来の「パンツ型」だとフィット感が悪く、こうした細いスリング用のゴムキャップも登場している。

a2.jpg
幅が狭いためか結構タイトで通すのにかなりの力がいる。すんなり通りにくいのでぐっと力を入れてみると。。。

a3.jpg
通った!結構固定されている感じ。
でも見ての通りスリングは通っていません。これ持ち上げたくらいでは外れません。


ロープをかけても外れません。大げさに振ってみるとようやく外れました。
ゴムキャップの穴から上の長さが従来の「パンツ型」よりも長いため、スリングとの接点も確保されキツさも影響して外れにくくなってます。

a4.jpg
更にスリングがこのようにカラビナとゴムキャップに挟まってる状態の場合でも検証。
もちろんスリングにカラビナは通ってません。


ロープをクリップしても外れません。クイックドローが揺れても外れません。ピーンと引っ張っても外れません。グッと力を込めて上下に引いた所で外れました。

スリングが噛んでしまうことで更に摩擦力が増して抵抗力が上がったということでしょう。
そしてこの抵抗力はこの間違った状態のクイックドローをザックから出し入れしたり、
ハーネスにかけたりした位の衝撃では外れないだけの十分なものであると想像できます。
ルートを登る際にハンガーにかけ、ロープをかけても外れないかもしれない。

ここではダイニーマ等の細いスリング用のカラビナ回転防止ゴムキャップが「危険」だと言っているのでは決してありません。もちろん今回の検証に使った製品についても同じことです。またここでの試みはフランスで発生した死亡事故がなぜ起きたのか検証することが目的ではありません。事故内容の情報が少ない現状でそれは出来ません。回転防止用のゴムキャップを間違って使用した際に、気づくことができるのかどうか、その点だけがポイントです。そして間違ったセットをした場合、細いスリング用にデザインされたゴムキャップは抵抗力があるため、間違いに気づきにくく「注意」が必要であるということです。子供だから気づかないのではなく、大人でも同じこと。

ギアは間違った使用法を行うと危険です。クライミングは間違いを起こすと死亡事故に繋がる危険性が常に存在するということを我々は忘れてはならない。またクライミングを教える時、一緒に誰かと登る時はそれが共通認識となるよう努力しなければならない。そして何より自分の身は自分で守る意識を一人一人が持たねばならない。それが危険察知能力や異変感知能力に繋がるのだと思う。

悲しい事故を減らしていくためにも。


● COMMENT ●

はじめまして。友人が動画を紹介していたので、おじゃましました。事故は続報で、12個のドローのうち8個がまさに、この動画のようにゴムしかかかってなかったみたいですね。しかもその8個はルートの上のほうに使用していたみたいで、どうにもならなかったみたいです。改めて、ギアの使い方等注意しないといけないと身にしみました。才能のある子供の死によって注意を喚起されるのは、なんとも皮肉な話ですが、楽しく長くクライミングをやっていくために、今一度みんなで注意していかないといけませんね。

コメントありがとうございます。
クライミングは常に重大な事故が起きる可能性を秘めているアクティビティです。
その可能性は何をやっても排除できません。出来ることはその可能性を限りなく低くする努力だけです。
ギアを正しく使うことは自分のコントロールでその可能性を下げることの出来る確実な方法です。

今回のフランスで起きた事故に関しては現時点ではまだわかっていません。わかっていることは12個中8個がまちがった方法でクイックドローを作っていたということだけ。実際このブログのようにゴムキャップが抜けたのか、それともオープンスリングのクイックドローでスリングがカラビナにかかってゴムキャップがちぎれたのか、はたまたロープ側とハンガー側両方にゴムキャップを使用したためにカラビナ自体がハンガーから外れてしまったのか、まだ何が原因で8本ものクイックドローが機能しなかったのかわからないのです。情報が無い以上このブログにアップした内容は原因究明が目的ではないし、究明出来ません。こうした事故が起きる度に注意しなければならないと誰もが思うわけですが、普段注意の対象として見ていないところに危険が潜んでいるんだというのがこのブログ記事の目的です。

http://www.climbing.com/news/superstar-preteen-climber-dies-after-fall/

すいません、説明が悪かったみたいですね。このサイトに、詳しく載ってました。

>ップした内容は原因究明が目的ではないし、究明出来ません。こうした事故が起きる度に注意しなければならないと誰もが思うわけですが、普段注意の対象として見ていないところに危険が潜んでいるんだというのがこのブログ記事の目的です。

まったく、その通りですね。

カラビナ回転防止用のゴムキャップ

はじめまして。「ロープをクリップする側にカラビナ回転防止用のゴムキャップをはめる」とlここでは正確にそのゴムの使い方が示されていますが、他の情報サイトでは「クイックドローのカラビナが動くことを防ぎ、クリップしやすくするための物で、安全面に関しての影響はほとんどありません」と書かれていました。このゴムの意味を十分に理解していない人は決して少なくはありませんが、こちらに記載のように正確に広報する必要があるかもしれません。なるほどクリップするときに背丈が足りないと、場合によると便利な使い方ですので、支点の方に掛ける使い方も例外的には皆無ではないのですが。

ゴムだけを掛けてというような事故は今回のような「初心者」に皆無とは言えませんが、それは懸垂下降のロープ一本に下降器を取り付けるのと同じ類の事故で、最初期の講習での教示で避けることは出来るかと思われます。むしろ、ゴムの本来の意味の啓蒙の方が、カラビナの口の向け方と同様に、ありうる事故防止には重要でないかと感じた次第です。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kioriv12.blog90.fc2.com/tb.php/420-edcf5e8c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

String Experience «  | BLOG TOP |  » Role for Jibs

プロフィール

Johnny

Author:Johnny
Welcome to Johnny's World!

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。