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2019-06

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How I Climb - 2019.02.07 Thu

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自分はフリークライミングに関しては、ボルダー/スポート/トラッド/マルチと全てのジャンルが大好きなので、出来ることならなんでもしたい欲張りです。まあ通常ボルダリングエリアに登りに行けばボルダリングを、スポートクライミングのエリアに行けばボルトルートを、クラックのエリアに行けばナチュプロでトラッドをと問題なくそれぞれのクライミングを楽しむわけですが、稀にこれがそうすんなりといかなかったり、またはあえてすんなりいかせなかったり(笑)することがあるのです。今年の年始に訪れた宮崎の比叡で、開拓クライマー諸氏のご厚意により、現在開拓中のエリアで登らせてもらえる機会をいただきました。そこにはそれはそれは立派なボルダーがあるわあるわ。中にはボルダリングのスケールを軽く超えている巨大なものもあって、上記のようなどんなクライミングをしようかと悩まされるわけです。今日は自分がそんな岩と向き合った時に、どんなクライミングをどのようにチョイスしているのか、そんな話をしてみたいと思います。

hiei-tak8.jpg

例えば上の写真のライン。このラインを初めて目の当たりにした時に皆さんは何を感じるでしょう。自分の場合、やはり最初の衝動はまあ間違いなく「登ってみたい」です。そしてまじまじと見上げてみる。そこでボルトが打ってあれば「低いやん」ってなるし、なければ「高いや〜ん...」ってまあなります。笑 そしてラインが既成ラインの場合、「初登者と同等もしくはそれ以上のスタイルで登る」という先輩クライマーから受け継いだありがたい価値観がありまして、自分の場合まずは出来るだけその価値観を実行しようと試みます。このラインは九州は比叡の現在開拓中エリアにあるもので、小山田大氏がボルダリング課題として初登したラインです。なので最低ラインが同等スタイルである「ボルダリングで登る」ということになります。

それ以外にチョイスあんの?って話なんですが、まあ高さが高さなので他のチョイスとしては岩にプロテクションが取れない以上、トップロープというチョイスがあります。しかしボルダリングで登られた課題をトップロープで登ることは自分の中では「初登スタイル以下」ということになりまして、チョイスから外したくなります。けれどもし落ちたら大怪我をする可能性は十分にあるし、ひょっとしたら死ぬかもしれません。そうなると「ボルダリング VS トップロープ」と「トップロープ VS 登らない」というチョイスが出てきます。これらチョイスを岩を観察しながら、出来れば理想に近い形で登りたいなと感じながら決断していきます。今回のこの課題は既に登られていること、小山田氏のグレーディングで4級であること等の事前情報がありましたので、観察したホールドとそれらを繋ぐムーブの想像、核心部分の見定めとその位置からの墜落位置や体勢などを想像した結果、「ボルダリング」で登るという結論に至りました。ただそうなったらそうなったで今度はどうボルダリングをするかという選択肢が出てきます。上からロープを垂らして懸垂下降をしながらホールド掃除をしつつ
ホールドやスタンス位置を確認してから登るのか、それとも下からいきなり攻めるのか。ここでも自分が理想と思うスタイルとそれに伴う危険性とを天秤にかけながらチョイスします。このラインに関してはその結果、下からいきなり攻めるやりかた、つまりグランドアップオンサイトで取り付くことにしました。結果はこのブログが書けていることからお分かりの通り、無事成功と相成りました。かなりドキドキしました。(笑)

hiei-tak1.jpg

また上記の巨石には他のラインが引けそうな面があり、先の4級の左フェイスには高難度ラインが引けそうでした。そして更に岩を左にまわったところには、美しいスラブ状のフェイスにクラックが走る面があります。地元クライマーの方々が一通り掃除をされており、まだ上まで抜けるラインは未登とのことでした。登ってくださいとおすすめ頂いたのですが、先の4級と比較しても高さは同じくらいでも不確定要素が多そう。未登ということで当然ながらグレードも核心ムーヴも情報としてありません。

この面をフリーで登りたい。でもボルダーで行くのか、リードで行くのか。ひと昔前の四国でボルダー開拓をしていた頃の自分だったらとりあえずボルダーで突っ込んでたと思うんですが、もう50になって身も心もすっかりおっさんになってしまっているので、持参してたナチュプロを引っさげてロープをつけてトライすることにしました。ここでもまたチョイスがあります。一旦裏から回って岩の上に行き、ロープを垂らしてからホールド確認した後にリードをするか。それとも同じように上で終了点を作ってからトップロープでトライした後にリードするか。はたまた未知数な部分を残してオンサイトトライでリードで取り付くか。 ボルダースタイルでのトライを断念した以上は、出来るだけそこに近いスタイルで挑戦したいなと思ったのでグランドアップのオンサイトで取り付くことにしました。

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下部はプロテクションが取れないスラブなので慎重に登り、クラックへ合流。クラックは下で見たときの印象とは違い、岩の表面の亀裂が大きくなったもので意外とカムの座りが悪い。それでも部分部分で深く突っ込める箇所があるのでそこに突っ込んで進んでいく。一応予定ではクラックが途切れたところからまっすぐフェイスを抜けれたらいいなと思っていたのですが、傾斜が強くなってその先のフェイス部分にホールドがあるのかどうか目視できません。悩んだ挙句左に走るクラックシステムに合流してラインを左側に取ることにしました。シングルロープでのトラバース気味のライン取りで、ロープの流れはいまいちでしたが、岩の弱点を縫っていくような楽しいクライミングになりました。

IMG_1227.jpg

トップアウトした後、オンサイトで踏ん切りがつかなったラインの上を降りてくるわけですが、ここでまた葛藤があるのです。さっきは目視することが出来なかったセクションにホールドがあるのか確認しながら降りるのか、それとも敢えてそのラインを降りずに、あるいは見ないように降りながら、そのラインはオンサイトの状態を残しておくのか。。。5分ほど岩の上で終了点を作りながら悩んだ結果、あっさり見ながら降りる結論に至ります。(気持ち弱っ!) で見ながら降りたのですが、ホールドらしいものは浅いけどかかりの良い2本指ポケットのみで、他は薄いアンダー状のホールドがあるのみ。トップアウトするまでプロテクションが取れそうな場所もなくかなりランナウト。さっき突っ込んでたら大分痛い目に合ってたな。中々にエキサイティングなラインです。

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地面に降りたらまた葛藤です(笑)。ロープを抜いてこのまま上部フラッシュで突っ込むか、それともこの目の前のトップロープを使って一度登ってみるか。。。5分ほど岩を見上げて悩んだ結果、はいトップロープでトライする結論に至ります。(気持ちマジ弱っ!) まあそれで懸念されたセクションをトップロープフラッシュで突っ込んでみたのですが、ポケットで引き付けてハイステップからのスメアと絶妙な足の踏み替え等、中々にリードだったらドキドキするようなムーブでした。落ちずに登れたけど、ペタペタとホールドの乏しいスラブをランナウトでトップアウトなんてリードだと緊張感半端ない。

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そしてまた葛藤です。(笑) もうこのトップロープで終わりとするか、再度ナチュプロを入れながらリードでトライするか。結局リードで登り切りたいという衝動には勝てずトライすることにしました。しかしその核心手前のプロテクションを取れるスポットが、クラックが浅くてカムがしっかり効いていない。前回はここに2本固め取りしてたのですが、それだと核心に突っ込む時のスタンスがなくなってしまう。落ちたら抜けるんだろうな〜と思いながら、1本のみカムを入れてスタンスの場所を確保して核心セクションに突入します。しっかり呼吸に意識し、ホールディングやポジショニングを丁寧にこなしながらムーブを繋げていきます。ランナウトのペタペタクライミングも落ち着いて対処し、ダイレクトラインもリードスタイルで完登できました。

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クライミングは自己満足のアクティビティです。どこで満足するかは人それぞれなんです。まあ自分の場合、登攀能力も気持ちも大したことないくせに、ちょっとでも理想に近いスタイルで登りたいと思ってしまうのです。しかし現実は妥協だらけ。お世辞にも良いスタイルで登っているとは言えないクライミングもいっぱいです。それでもそこには必ず「いかに登るか」という葛藤がありまして、それが自分がクライミングを続けられている理由なのかなとも思います。危険なアクティビティであるクライミングをいかにして危険度ギリギリの理想に近い形で実践できるか、そういう部分が自分にとってクライミングの面白さであります。グレードは難易度という点でのクライマーのスケールですが、こういうスタイルをいかに実践するかというのもまた、クライマーの別の側面を計れるスケールかなと思います。まあそう考えると、自分なんてクライマーとしてはほんまにレベルが低いと思いますね。

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(photo: Dai Koyamada collection)

私が葛藤の末ナチュプロを用いて初登したラインの右横の壁、下部半分が傾斜が強くリップから先もフェイスがずっと続く同じような高さのラインに小山田氏はなんとボルダリングスタイルでそのセクションを初登しました。グレードはV12、4段ーだそうです。私のラインが多分5.10b/cあたり。あれだけ死ぬか生きるかみたいな葛藤とか言うてたのがごっつ恥ずかしい感じです。(笑) まあそんなもんですわ、俺のクライミングなんて。

kaerazu1.jpg
(photo: Dai Koyamada collection)

そしてその後小山田氏は更に右のラインで最も高さがあるセクションに「不帰」というラインをボルダリングスタイルで初登します。こちらはシットダウンスタートでV13、4段+というグレードが付けられました。当然ながらグレードが高ければ高いほど落ちる確率はグンっと上がります。そしてこの高さの課題となると墜落は避けねばならない高さです。そんなリスクのあるラインを彼はそれでも「ボルダリング」というスタイルに拘り貫きました。

hiei-dai1.jpg
(photo: Dai Koyamada collection)

特に初登というのは前人未到のクライミング。不安要素が既成ラインを登るのとは比べものにならないものがあります。それでもボルダーとして登りたいという強い衝動に突き動かされるのでしょう。それを実現するために、しっかりライン上の岩は掃除して、ホールドも事前に確認して、万全を期して挑むわけです。理想とリスクを天秤にかけながら。

hiei-dai2.jpg
(photo: Dai Koyamada collection)

こんな葛藤を伴うクライミングって、単なるスポーツではなくそれは紛れもなく冒険であります。だからこそクライミングは面白いし、この遊びは奥が深いなと思うわけです。そしてそんな登りをさせてくれる比叡というフィールドはものすごく懐が広いなと感じます。ボルダリングも出来るその岩で、トラッドクライミングも出来る。近い将来スポートルートももっと開拓されていくでしょうし、その流れはマルチピッチにも広がりを見せていくでしょう。より良いクライミングを目指す時にそれをさせてくれる岩があるというのは実はかなり貴重なことであります。比叡という岩に出会えたことは自分自身にとってとても幸せなことであり、またこのフィールドでクラミングができることに心から開拓クライマー諸氏に対し感謝の気持ちでいっぱいです。いろんなクライミングを実践し、技術を向上させて、自分が思い描く理想の登りに近いクライミングを常にチョイス(葛藤?)して実践できるようになりたいなと50を超えて今まで以上に思うわけであります。もっと高いグレードを登っていた若い頃に感じることが出来なかった種類の充実感が今はあって益々クライミングが面白いのです。

皆さんはどう岩と向き合ってますか?
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Session! - 2010.04.24 Sat

IMGP8143.jpg

お久しぶりの皆さんはやっぱり熱かったー!
Pにトライする九州の開拓人たち。


ここんとこ忙しくてブログが放ったらかしだー。
もう少ししたらアップできるかなー。
GW明けくらいかなー。

Back to the Future - 2010.03.25 Thu

jomon.jpg

宮崎の比叡山で行われた「BACK TO THE FUTURE'85 比叡山生岩選手権2010」に参加してきた。
ロケーション、岩、ライン、地元クライマー、そして参加者の皆さん全てがすばらしく、
あまりにも心地よい時間に包まれてしまい、写真もほとんど撮らずにのんびり登ってしまった。
その余韻は今も続く。またゆっくり数少ない写真を交えながら振り返ってみたい。






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